ビッグバンドの編曲をしていて Finale を使っていたなら、いま乗り換え先を探しているところだと思います。Finale は 2024 年 8 月に開発が終了しました。

ビッグバンドの仕事は、つまるところパート譜の問題です。一つのスコアが十七の譜面台に分かれます。サックス五本、トランペット四本、トロンボーン四本、そしてリズムセクション。移調は三種類あり、ドラム譜とギターのパートは管楽器の譜面とまったく違う読み方をします。ですから試すべきなのは編曲を書けるかどうかではなく、それを十七の席へ正しく届けてくれるかどうかです。手持ちの譜面も一緒に移れなければなりません。そしてそれは、好みのエディタよりも、古いファイルが何を書き出せるかで決まります。

確認すべき項目と、各項目で Flat がどう対応するかをまとめました。

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Finale のサポートが終わったいま、譜面はどういう状態か

Finale はすでに認証済みのマシンでは今も開きます。MakeMusic は、登録済み製品のダウンロードと認証は当面利用できると述べています。ですから急に使えなくなるわけではありません。あるのはゆるやかな狭まりです。開発は終わり、テクニカルサポートも閉じ、これから出る OS のバージョンはすべて、このアプリケーションが一度も検証されていない環境になります。多くの人はこの先何年かは使い続けられるでしょう。

編曲者にとってのリスクは、よく使う数本のファイルに集中します。うまくできた譜面は何年も演奏され、直しが積み重なります。一音下げたトランペットの音域、あとから足したタグ、ドラマーがいつも外していたあの小節です。そのすべてが一つのファイルに、たいていは一部だけ残っています。次のシーズンにバンドがその曲を出すなら、開ける必要があります。作り直すのではありません。だからこそ、掲示板で最初に見た推薦をそのまま採るより、きちんと移す価値があります。まず全体を見ておきたいなら、主な Finale 代替ソフトを別にまとめています。

ビッグバンドの編曲のための Finale 代替ソフトで確認すべきこと

ビッグバンドの譜面には、小さな編成では表に出ない要件があります。すでによく知っている譜面で試してみる価値があるものです。

  • セクション単位の移調。アルトの譜、テノールの譜、トランペットの譜は、あなたのスコアとは違う読み方をします。Flat はパート全体を別の楽器用に移調でき、アルトサックスがまさにその公式ドキュメントの例です。

    💡 パート全体を移調する。
  • ヴォイシング確認用の実音表示。サックス五声のソリを積むときは、各奏者が読む音ではなく実際に鳴る音を見る必要があります。Flat は同じスコアで実音表示と楽器の記載音表示を切り替えます。

    💡 楽譜を実音で表示する。
  • リズムセクションのためのコードネーム。ピアノ、ギター、ベースが読むのは内声ではなくコードです。Flat はコードネームを扱い、その下にギターのコードダイアグラムも表示できます。

    💡 コードネームを追加する。
  • スラッシュと書き出したリズム。伴奏小節にはスラッシュが必要で、セクションが揃わなければならないところではキメを書き出す必要があります。Flat はどちらもできます。

    💡 スラッシュとリズム表記。
  • 本物のドラムパート。ドラム譜は手作業で同期させる別ファイルではなく、管楽器と同じスコアの中にあるべきです。Flat には他のパートと同じように追加できるドラムセットの楽器があります。

    💡 ドラムで作曲する。
  • 再生のスイング設定。まっすぐな 8 分音符では、シャウトコーラスが決まっているかどうかわかりません。Flat は小節メニューからスイングを適用し、ジャズで一般的なスイングした 8 分音符も含まれます。

    💡 スイングの 8 分音符と 16 分音符。
  • 練習記号とまとめた休符。リハーサルの時間は高くつきます。カットのあとでも記号が合っている必要があり、四番トロンボーンが空の三十小節を一つずつ数えるべきではありません。Flat は練習記号の順番を保ち、パート譜で 3 小節を超える休符をまとめます。

    💡 多小節休符の追加と削除。
  • スコアだけでなく一式を書き出す。実際の納品物は十七のパート譜が入ったフォルダです。Flat は全体譜、単一のパート、複数のパートを PDF、MIDI、MusicXML で書き出し、再生音を MP3 や WAV でも書き出せます。

    💡 楽譜の印刷と書き出し。

手持ちの譜面がどれくらい簡単に移るか

ファイル一式を移すのは、ほとんどの人が思っているより早く済みます。Finale がまだ動いているうちに書き出してください。Finale のファイルは Finale でしか開かず、MusicXML が外に出る道です。一曲ずつ処理する必要もありません。Finale は MusicXML への一括書き出しに対応しているので、一式まとめて一度で出せます。Finale 側の手順があり、Flat はそのファイルをそのまま読みます。音符、コードネーム、楽器の割り当てはそのまま入りますが、譜面を丸ごと移したときはパート譜を刷る前に移調パートとページのめくり位置を確かめる価値があります。

書き出せない曲、紙でしか存在しなかった曲は別の道から入ります。Flat は PDF を取り込んで編集できる楽譜に変換します。誰かが入力するずっと前から紙で回っていた譜面がこれに当たります。移調の詳しい話は、楽譜の移調について別にまとめた記事があります。

Flat がビッグバンドの編曲に向いている理由

パート譜を配るのが印刷の仕事でなくなります。Flat の楽譜はどれもリンクの向こうにあるので、バンドは譜面台でスマホやタブレットから読めますし、紙がほしい人のために PDF 一式を書き出すこともできます。Flat はブラウザで動き、iOS と Android のアプリもあるので、家で書いていた譜面がリハーサルで開くその譜面です。先に書き出す必要はありません。

もう一つの違いは、ほかの人が一緒に入れることです。二人が同じスコアで同時に作業できるので、バンドリーダーとセクションの奏者が、添付ファイルをやり取りしてどれが最新か推測する代わりに、ヴォイシングや書き出したキメを一緒に直せます。ほかの人がセクションをどう和声づけしたか見たいときは、Flat のコミュニティの公開楽譜を自分のライブラリに複製して分解できます。

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よくある質問

ビッグバンドの編曲のための Finale 代替ソフトでは何を見るべきですか?

サクスと金管のセクションごとの移調、リズムセクション向けのコードネームとスラッシュ、ドラム譜の記述、再生のスイング設定、練習記号、パート譜の多小節休符、そしてスコアだけでなくパート譜一式の書き出しです。

一つのスコアからサクスと金管の移調パートを作れますか?

はい。Flat はパート全体を別の楽器用に移調でき、楽譜を実音表記でも各楽器の記載音表記でも表示できます。同じスコアからアルトとテノールの譜が正しく出ます。

Flat はドラムパートに対応していますか?

はい。Flat にはドラムセットの楽器があるので、ドラム譜が管楽器と同じスコアの中に入ります。別ファイルで手動で合わせる必要はありません。

Flat で Finale の .mus や .musx ファイルを直接開けますか?

いいえ。Finale の .musx と .mus ファイルは Finale でしか開きません。まだ動く Finale から MusicXML として書き出し、そのファイルを Flat に読み込みます。Finale でもう開けない譜面は PDF として取り込めます。

Finale のファイルをまとめて MusicXML に書き出せますか?

はい。Finale は MusicXML への一括書き出しに対応しているので、ファイル一式を一曲ずつ開く代わりに一度で変換できます。

Flat はスイングのノリで再生してくれますか?

はい。Flat は小節メニューからスイングを適用でき、ジャズで一般的なスイングした 8 分音符も含まれます。バンドが読むとおりに再生されます。