合唱を指揮していて Finale を使っていたなら、いま乗り換え先を探しているところだと思います。Finale は 2024 年 8 月に開発が終了しました。

合唱の仕事は、どの Finale 代替ソフトにもいくつか具体的なことを求めます。同じ旋律の下に置く複数の節の歌詞、一段の五線を分け合う二つの声部、ソプラノに高すぎるときに曲全体を移調する機能、そして団員の手に渡る読みやすいパート譜です。手持ちの楽譜も一緒に移れなければなりません。そしてそれは、好みのエディタよりも、古いファイルが何を書き出せるかで決まります。

確認すべき項目と、各項目で Flat がどう対応するかをまとめました。

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Finale のサポートが終わったいま、合唱の楽譜はどういう状態か

Finale はすでに認証済みのマシンでは今も開きます。MakeMusic は、登録済み製品のダウンロードと認証は当面利用できると述べています。ですから急に使えなくなるわけではありません。あるのはゆるやかな狭まりです。開発は終わり、テクニカルサポートも閉じ、これから出る OS のバージョンはすべて、このアプリケーションが一度も検証されていない環境になります。多くの人はこの先何年かは使い続けられるでしょう。

合唱ではこれが人より重くのしかかります。あのフォルダは保管用の資料ではなく、実際に演奏するレパートリーだからです。一年おきに取り上げる曲、和声を付け替えた賛美歌、礼拝を支えると分かっている曲がそこにあります。その多くはほかのどこにもありません。だからこそ、掲示板で最初に見た推薦をそのまま採るより、きちんと選ぶ価値があります。まず全体を見ておきたいなら、主な Finale 代替ソフトを別にまとめています。

合唱の仕事のための Finale 代替ソフトで確認すべきこと

合唱の書法には、機能比較表を読んでいると見落としやすい短い要件のリストがあります。自分のレパートリーで試してみる価値があるものです。

  • 複数の節の歌詞。賛美歌や有節形式の曲は、同じ音楽の下に何行もの歌詞を置きます。毎回旋律を作り直さずに節を積み重ね、その間を移動できるか確認してください。Flat では矢印キーで節の間を移動します。

    💡 歌詞を追加する。
  • 一段の五線に独立した二声部。賛美歌の標準的な配置では、上の五線にソプラノとアルト、下の五線にテノールとバスが入ります。つまり一段にそれぞれのリズムを持つ二声部が入ります。声部内の divisi にも同じ機能が必要です。Flat は同じ五線の中に複数の声部を置けます。

    💡 声部を扱う。
  • 曲全体を一度で移調する。団員が実際に楽に歌える音域まで一音下げるのは合唱の仕事でいちばん多い修正で、音を一つずつ書き直す作業であってはいけません。Flat はパート全体を一度で移調します。

    💡 移調。
  • 編成を後から変える。二声部の曲を四声部にする、ソプラノの上にデスカントを足す、使わないオルガン用の縮約譜を外す、といった作業です。最初から作り直さずに既存の楽譜でできる必要があります。Flat ではパートをその場で追加、削除、並べ替えできます。

    💡 パートの追加、削除、並べ替え。
  • ソフトを持たない団員に楽譜を届ける。合唱団は二十人以上で、記譜ソフトを入れることはありません。Flat の楽譜はどれもリンクの向こうにあり、公開範囲の設定でそれぞれが何をできるかが決まります。非公開、非公開の共有リンク、全体公開です。団員はリンクを開いて楽譜を読み、アカウントなしで再生も聴けます。

    💡 共有と共同編集。
  • 全体譜だけでなくパート譜を書き出す。ファイルには各声部の旋律が必要で、ある声部は歌う前に自分のパートを聴きたがります。Flat は全体譜、単一のパート、複数のパートを PDF、MIDI、MusicXML で書き出し、再生音を MP3 や WAV でも書き出せます。

    💡 楽譜の印刷と書き出し。
  • 特定の小節に付くコメント。34 小節目についての指摘は、メールの末尾のメモより役に立ちます。一般的なメモ欄ではなく、楽譜の一点に付くコメントを探してください。Flat には該当の小節に残るインラインコメントがあります。

    💡 インラインコメント。
  • ライブラリをきちんと整理する方法。数百曲の楽譜には構造が必要です。そうでなければ、検索できない同じフォルダを場所だけ変えて作り直したことになります。Flat はコレクションを使うので、取り込みながら教会暦、礼拝、編成ごとに分けられます。

    💡 マイライブラリ。

手持ちの楽譜がどれくらい簡単に移るか

ライブラリの移行は、ほとんどの人が思っているより早く済みます。Finale がまだ動いているうちに書き出してください。Finale のファイルは Finale でしか開かず、MusicXML が外に出る道です。一曲ずつ処理する必要もありません。Finale は MusicXML への一括書き出しに対応しているので、数百曲が一度で出せます。Finale 側の手順があり、Flat の取り込みのドキュメントは、この作業で MusicXML が MIDI より適している理由を説明しています。音符と歌詞、ほとんどの記号はそのまま入りますが、ページのめくり位置は一度見ておく価値があります。

書き出せない曲、紙でしか存在しなかった曲は別の道から入ります。Flat は PDF を取り込んで編集できる楽譜に変換します。コピーした楽譜や出版社の PDF を誰かが打ち直す必要はありません。多くの合唱の蔵書では、これがどのソフトよりも古い資料をそのまま拾ってくれます。

Flat が合唱指揮者に向いている理由

Flat はブラウザで動き、iOS と Android のアプリもあります。台所のテーブルで直していた曲が、練習で開くその曲です。入れるものも持ち運ぶファイルもないので、楽譜が特定のノートパソコンの中だけに住むこともなくなります。練習の途中で編曲の最新版が家のパソコンにあると気づいた経験があるなら、それだけで一週間が変わります。

そこで一人で作業するわけでもありません。二人が同じ楽譜に同時に入れるので、副指揮者やオルガニストが添付ファイルをやり取りしてどれが最新か推測する代わりに、編曲の中に一緒にいられます。ほかの人がある箇所をどう処理したか見たいときは、Flat のコミュニティの公開楽譜を自分のライブラリに複製して分解できます。

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よくある質問

合唱のための Finale 代替ソフトでは何を見るべきですか?

合唱の仕事には、同じ旋律の下に複数の節の歌詞を置く機能、賛美歌の配置や divisi のために一段の五線に独立した二声部を置く機能、パート全体を一度で移調する機能、既存の楽譜にパートを追加したり並べ替えたりする機能、そして団員ひとりひとりにパート譜を渡す手段が必要です。

Flat で Finale の .mus や .musx ファイルを直接開けますか?

いいえ。Finale の .musx と .mus ファイルは Finale でしか開きません。まだ動く Finale から MusicXML として書き出し、そのファイルを Flat に読み込みます。Finale でもう開けない楽譜は PDF として取り込めます。

Finale ファイルの代わりに楽譜の PDF を取り込めますか?

はい。Flat は PDF を取り込んで編集できる楽譜に変換します。コピーした楽譜や出版社の PDF も、誰かが打ち直す必要はありません。Finale から書き出せない曲にはこの方法を使います。

Finale のファイルをまとめて MusicXML に書き出せますか?

はい。Finale は MusicXML への一括書き出しに対応しているので、数百曲のライブラリを一曲ずつ開いて保存する代わりに一度で変換できます。

2026 年でも Finale は使えますか?

Finale の開発は 2024 年 8 月に終了し、テクニカルサポートも終了しました。すでに認証済みのインストールは動き続け、MakeMusic は登録製品のダウンロードと認証は引き続き利用できるとしていますが、アプリケーションの保守や更新はもう行われません。

合唱団の全員が楽譜を見るのにアカウントは必要ですか?

いいえ。非公開の共有リンクを使えば、団員はアカウントを作らずに楽譜を開いて読めます。各声部のパート譜を PDF で書き出して印刷することもできます。