学期末に、「本当に効果があったのは何だったのか」と振り返る先生は多いのではないでしょうか。静岡県の小学校で音楽を教えているある先生は、実際に授業を受けた子どもたち自身に聞いてみることにしました。

2026年10月13日から15日にかけて、小学6年生5クラス(計137人)が前期の音楽の授業を振り返りました。授業で使ったツールのうち「役に立ったもの」を尋ね、児童は当てはまるものを複数選択できるようにしました。

その結果、137人中106人(全体の77%)が「Flat for Education」を選択しました。

Flat for Educationは複数ある選択肢のひとつで、児童にFlat for Educationだけを評価してもらったわけではありません。そして最も多くのことを教えてくれたのは、ツールがいつ、どのように役立ったのかを児童自身の言葉で説明した回答でした。

概要

  • 地域:静岡県
  • 対象:137人(5クラス)
  • 学年:小学校6年生
  • 期間:2026年4月~9月
  • 主な活動:リコーダー、歌唱、楽譜の読み取り、創作
  • 結果:137人中106人が、授業で役立ったツールとしてFlat for Educationを選択

ひとつの楽譜を、さまざまな学び方で

児童は音楽の授業でChromebookやタブレットを使っており、前期はリコーダー演奏と歌唱が大きな柱でした。

先生がFlat for Educationで楽譜を作成し、児童はそれぞれの端末でその楽譜を開きます。同じ教材は、リコーダーの運指練習や歌唱練習用の別アプリでも活用されました。Flat for Education上では、児童は楽譜を目で追ったり、再生機能を使って練習したり、自分で曲をつくったりしました。

つまり楽譜は、ただ読むためのものではありませんでした。お手本として聴くことも、伴奏に合わせて練習することもでき、児童が音楽をつくって直していく場にもなったのです。

児童が最も役立ったと感じたものは?

アンケートで最も多く選ばれたツールはFlat for Educationでした。
選んだのは106人(77%)で、2番目に多かったツールは72人(53%)でした。「特に役立ったツールはない」と答えた児童はわずか4人でした。

続く質問では、選んだツールが「どんなときに」役立ったかを尋ねました。
Flat for Educationを選んだ106人のうち57人については、記述回答の内容がFlat for Educationについてのものだと明確に判断できたため、その理由を分類しました。

複数の良さを挙げた児童もいるため、以下の数は言及数であり、重複を含みます。

Flat for Educationがどう役立ったか言及数
音に合わせて練習する27
曲・楽譜をつくる18
楽譜を見る・読む18
家や休み時間にも使えた3

このほか、全般的な良さや内容がはっきりしない回答が4件あり、これらは独立したテーマとしては数えていません。

聴いて、速さを落として、練習できた

最も多かったのは、再生機能を使った練習に関する回答でした。

児童は、楽譜を聴いたり、テンポを変えたり、伴奏を使って一人で練習したりした様子を書いています。リコーダーでは特に役立ちました。慣れないリズムをつかんだり、楽譜の音符と耳で聴いた音の高さを結びつけたりする必要があるからです。

「家でも見れるし、速さを変えたりできるから練習がやりやすかった」
「練習でインテンポで練習する時に役に立った。」
「Flatはそれが高い音なのか低い音なのかがわかりやすい」
「実際に演奏すると最初は、音程やリズムが分からないけど音程やリズムを教えてくれるところ。」

ある児童にとって再生機能は、誰かに伴奏してもらうのを待たずに練習できるということでした。

「伴奏と一緒に個人練習できた」

2つのツールを補い合うように使っていた児童もいます。まず運指練習用のアプリでリコーダーの指使いを覚え、その後Flat for Educationで曲全体の楽譜を使って練習しました。

「Flatは、ゆびみえ(運指練習アプリ)で十分できるようになってから使うとすごくうまくふけるようになった。」

ここで大切なのは、再生機能のおかげで児童が自分でできるようになったことです。速さを落とし、聴こえた音を確かめ、本来のテンポへと少しずつ近づけていく。そうした練習を、児童が自分で進められるようになりました。

曲をつくって、すぐに聴ける

18人の児童が、曲づくりや楽譜を書くことについて触れていました。

印象的だったのは、アイデアを思いついてから、書き留め、その音を聴くまでがとても近いことです。再生機能によって児童はすぐにフィードバックを得られ、それを作品の修正に生かすことができました。

「Flatは、自分で作り終わった楽譜をすぐに聞いてすぐ修正できたのがよかった」
「頭に思いついた旋律を打ち込める#♭も使いやすい」
「曲が作れるから面白かった」

「好きな曲の楽譜も」つくれると書いた児童もいました。これは、与えられた課題をこなすことから一歩踏み出した姿です。この児童は、自分にとって大切な音楽を探究するために記譜を使っていたのです。

すぐに再生できることは、記譜と実際の音を結びつける助けにもなります。この6年生たちも、記譜・音・修正のつながりに気づき始めています。

デジタル楽譜で、楽譜が読みやすくなった

さらに18人の児童が、Flat for Educationが楽譜を見たり読んだりする助けになったと書いています。

とても実用的な良さを挙げた回答もありました。デジタルの楽譜はパタパタしたり、なくしたりすることがなく、画面上で大きさも変えられます。

「楽譜を見て演奏するときに紙だったらペラペラしていて見にくいけどタブレット端末だからしっかりと楽譜を見て吹くことができた。」
「画面大きくしたり小さくしたりできるから、楽譜が最後まで動かさなくても見れること。」
「曲の楽譜として、紙よりもなくさないから」

一方で、便利さ以上の変化を感じた児童もいました。

「フラットは今まで楽譜が読めなかったのがだいたい読めるようになった。」
「楽譜があると最初は、あまり弾けなくても最後の方は、弾けるようになったからです。」

授業の外でも学びが続いた児童も

家や休み時間、自習の時間にFlat for Educationを使ったとはっきり書いた児童は3人だけでした。少人数ではありますが、授業で使った楽譜が児童の端末にいつでもあると何ができるようになるのかが、よく表れています。

「楽譜についてFlatをやるまでほとんど知らなかったけれど休み時間や自習の時間などで楽譜について少し知ることができた」

音楽の教科書がなくても練習を続けられた、と書いた児童もいました。

小学校の音楽の先生にとってのヒント

このアンケートは1つの学校で担当教員が独自に実施したものであり、厳密な統制実験や学術研究ではありません。しかし、日頃の授業の中で児童が何に助けられ、どう学んだのかという生の声が詰まっています。

子どもたちが語っていたのは、単なるFlat for Educationの説明ではありません。「演奏する前に音を聴く」「テンポを落とす」「伴奏に合わせて合わせる」「作ってすぐ直す」といった、自分の学びをコントロールする具体的な行動です。

「このフレーズは実際どう鳴るのか」「自分の作ったメロディーはイメージ通りか」。児童自らがその問いの答えを導き出すパートナーとして、Flat for Educationが機能していました。

先生にとっても、授業全体の流れを支える柔軟な土台になりました。一度つくった楽譜を、さまざまな端末で開き、ほかの練習ツールでも活用できたのです。

アンケートについて

授業を担当した先生が、2026年10月13日から15日にかけてGoogleフォームでアンケートを実施しました。対象は6年生の5クラス137人です。質問は「役に立った道具はどれですか(いくつでも)」と「その道具は、どんなときに役に立ちましたか」(自由記述)の2つです。

記述回答の分析では、Flat for Educationだけを選んだ46人と、複数のツールを選んだうえで回答の中でFlat for Educationの名前を挙げていた11人を対象としました。Flat for Educationをほかのツールと一緒に選び、どのツールについての記述かが明確でなかった残りの49人の回答は分類していません。

あなたの授業でも、新しい学びの体験を

Flat for Educationを活用すれば、児童は自分のペースで楽譜の音を確かめ、テンポを変えて練習し、つくった旋律をすぐに聴き直すことができます。印刷・配布の手間をなくし、Google ClassroomやMicrosoft Teamsともスムーズに連携可能です。

30日間の無料トライアルで、子どもたちの学びの変化を体感してみませんか?