フラット系の調号は、12ある長調のうち7つ、F major・B♭ major・E♭ major・A♭ major・D♭ major・G♭ major・C♭ major をカバーします。どれも決まった順番でフラットを1つずつ増やしていくので、その順番を覚えることが、どんなフラット系の調号でもひと目で見分ける一番の近道です。

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この記事では、フラットを使うすべての長調の調号を一覧にし、五線上での見え方、同じ調号を共有する平行調の短調、そして調号から調を見分けるコツを紹介します。

フラット系の長調の調号

フラットを使う7つの長調は、F major・B♭ major・E♭ major・A♭ major・D♭ major・G♭ major・C♭ major です。前の調にフラットを1つずつ加えていき、B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭ という決まった順序に従います。この順序はシャープの順序のちょうど逆です。

F major:フラット1つ

F major のフラットは1つ、B♭ です。調号は各段の先頭に置かれ、その曲を通して B をすべて B♭ で弾くことを示します。この1フラットの調号を、平行調の短調である D minor と共有します。

F major の調号(五線)

下のスコアでは、最初の2小節は調号なしで F major の音階を書いています(B をすべて明示的にフラットにしています)。次の2小節は正しい F major の調号を使っています。いったん調号を設定すれば、B ごとに ♭ を書く必要はありません。

B♭ major:フラット2つ

B♭ major のフラットは2つ、B♭ と E♭ です。多くの管楽器が B♭ で調律されているため、吹奏楽やジャズのレパートリーで最もよく使われる調のひとつです。平行調の短調は G minor です。

B♭ major の調号(五線)

E♭ major:フラット3つ

E♭ major のフラットは3つ、B♭・E♭・A♭ です。金管やビッグバンドの作編曲でもよく使われます。平行調の短調は C minor です。

E♭ major の調号(五線)

A♭ major:フラット4つ

A♭ major のフラットは4つ、B♭・E♭・A♭・D♭ です。ロマン派のピアノ作品でよく使われます(ショパンが多用しました)。平行調の短調は F minor です。

A♭ major の調号(五線)

D♭ major:フラット5つ

D♭ major のフラットは5つ、B♭・E♭・A♭・D♭・G♭ です。平行調の短調は B♭ minor です。

D♭ major の調号(五線)

G♭ major:フラット6つ

G♭ major のフラットは6つ、B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭ です。F♯ major(シャープ6つ)の異名同音で、響きは同じですが書き方が異なります。平行調の短調は E♭ minor です。

G♭ major の調号(五線)

C♭ major:フラット7つ

C♭ major は7つすべてのフラット、B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭ を持ちます。F♭ は E の自然音と同じ高さですが、この調では音名を1文字ずつ使うために F♭ と書きます。C♭ major はまれで、読みやすさのために異名同音の B major(シャープ5つ)として書かれるのが普通です。平行調の短調は A♭ minor です。

C♭ major の調号(五線)

フラット系の調号の覚え方

フラットは調にかかわらず、五線上で必ず同じ順番で現れます。B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭ です。英語圏では「Battle Ends And Down Goes Charles' Father」という、シャープの順序をちょうど逆にした語呂合わせがよく使われます。

調号から調を見分ける

フラット系の調号では、コツがシャープとは違います。フラットが1つ(B♭)だけなら、調は F major です。これには近道がないので、そのまま覚えてください。

フラットが2つ以上なら、右から2番目のフラットを見ます。それが調を表します。最後の2つのフラットが B♭ と E♭ なら、右から2番目は B♭ で、調は B♭ major です。フラットが B♭・E♭・A♭・D♭・G♭(5つ)なら、右から2番目は D♭ で、調は D♭ major です。

調から調号を求める

調が分かっていて調号を書きたいときは、F から数えます。F(フラット1つ)、B♭(2つ)、E♭(3つ)、A♭(4つ)、D♭(5つ)、G♭(6つ)、C♭(7つ)です。あるいは長音階を覚えてしまえば、たとえば A♭ major が A♭・B♭・C・D♭・E♭・F・G・A♭ と分かれば、フラットの数(この場合は4つ)を直接数えられます。

Flat でフラット系の調号を練習する

身につける一番の近道は、その調で音階を書いてみることです。Flat で新しいスコアを開き、ツールバーから各フラット系の調を設定して長音階を書き、再生して調号の見た目とその響きを結びつけましょう。F major(フラット1つ)から始めて、C♭ major までフラットを1つずつ増やしていきます。

💡 Flat で調号を追加・変更する方法。

調号シリーズ

よくある質問

フラットを使う長調はいくつありますか?

7つです。F major・B♭ major・E♭ major・A♭ major・D♭ major・G♭ major・C♭ major で、B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭ の順にフラットが1つずつ増えていきます。

フラット系の調号から長調を見分けるには?

フラットが2つ以上なら、右から2番目のフラットがその調を表します。例外はフラット1つ(B♭)で、これは常に F major なので覚える必要があります。

調号でのフラットの順番は?

B♭・E♭・A♭・D♭・G♭・C♭・F♭ で、シャープの順序のちょうど逆です。英語圏では「Battle Ends And Down Goes Charles' Father」という語呂合わせがよく使われます。

最もフラットが多い長調はどれですか?

C♭ major で、7つすべてのフラットを持ちます。まれな調で、ふつうは異名同音の B major(シャープ5つ)として書かれます。

フラット系の長調の平行調の短調は?

同じ調号を共有します。D minor(F major)、G minor(B♭ major)、C minor(E♭ major)、F minor(A♭ major)、B♭ minor(D♭ major)、E♭ minor(G♭ major)、A♭ minor(C♭ major)です。